9月、秀山祭九月大歌舞伎 夜の部「再桜遇清水」(中村吉右衛門 監修)に出演いたします。
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みどころ

再桜遇清水(さいかいざくらみそめのきよみず)

陥れられた僧の執念を描いた一幕
 この日、鎌倉の新清水寺では源頼朝の厄除のために薄縁の御剣が奉納されます。奉納の役目を務めるのは、北条時政の娘桜姫と深い仲にある千葉之助清玄(きよはる)。桜姫に思いを寄せる荏柄平太胤長は、桜姫が清玄(きよはる)に宛てた恋文を拾い怒りに燃え、庵室にいた清玄(きよはる)と桜姫を引っ立てます。しかし、桜姫の腰元山路が不義の相手は寺僧清玄(せいげん)であると強弁し、清玄(せいげん)は驚きながらも人助けのうちだと、破戒僧の汚名を着せられ寺を去ります。死を覚悟した桜姫は、新清水の舞台から身を投げますが、清玄(せいげん)がそれを助けます。桜姫を介抱するうちに、清玄(せいげん)はただならぬ感情を抱き桜姫に迫ります。そこへ現れた清玄(きよはる)が桜姫を救い出し、清玄(せいげん)は桜姫の片袖を手にさまよいます。その後、清玄(きよはる)と桜姫は山路の父雀屋惣兵衛の家で匿われますが、荏柄の追手が迫り、皆散り散りとなってしまいます。そんななか、桜姫の入った葛籠が偶然にも清玄(せいげん)の庵室に預けられてしまい…。
 昭和60(1985)年と平成16(2004)年の公演で演じた当代吉右衛門が監修し、松貫四の名で脚本を手がける舞台をお楽しみいただきます。